中国新聞
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◎DATA


アビ目 アビ科
【環境省】絶滅危惧Ⅰ種 【広島県】絶滅危惧Ⅰ種
体長はおよそ65cmで、カラスより一回り大きい程度。潜水して魚をつかまえるため、流線形の体型をしている。泳ぎやすいように、水かきの付いた脚が後方にあるため、陸上で歩くのは苦手。喉の部分の黒い輪が特徴。

北の国からやってくる県鳥

広島県の県鳥を知っていますか。答えは「アビ」。ここでいう「アビ」とは、アビ科のシロエリオオハム、オオハム、アビの3種の総称ですが、そのほとんどがシロエリオオハムです。夏にシベリアやアラスカなどの湖沼で繁殖し、冬になると日本周辺に渡ってくる冬鳥で、2~3歳ぐらいから繁殖でき10年以上生きるといわれています。広島県では,1月頃から、呉市の斎島周辺や上蒲刈島の県民の浜沖などで目にすることができますが、近年ではその数を大きく減らしています。再び北へ戻る直前の3月には、羽が生え変わる換羽の時期を迎えるため、数週間ほど飛ぶことができなくなってしまいます。エサは、瀬戸内海では、イカナゴなどの小魚を主食としています。

減少の背後に人間活動の影響

1980年代までは数百羽確認できましたが、近年では数十羽程度まで減少してしまいました。生息海域を船が頻繁に航行し怖れて逃げてしまったことや、エサのイカナゴの産卵場所になる海底の海砂が、建設材料として採取されたことなどが原因と考えられます。いずれも、人間活動がシロエリオオハムの生態に大きく影響を与えていることがわかります。
現在、斎島周辺の生息海域は「鳥獣保護区特別保護指定区域」に設定され、冬季のレジャーボートの進入が禁止され、静かに暮らす環境を守る試みが続けられています。また、平成10年には広島県で海砂採取が全面的に禁止されましたが、個体数は戻ってきていません。

世界でも珍しい「アビ漁」とは

「アビ」が広島県の県鳥となったのは、古くから斎島周辺で行われてきた「アビ漁(鳥持網代漁)」の存在があります。アビ漁とは、イカナゴが好物であるアビ(シロエリオオハム)が集まっている場所には、同じくイカナゴを食べるタイやスズキが寄ってくるため、それを漁師が一本釣りするものです。昭和の終わりごろまでは続いていた漁で、漁師はアビ(シロエリオオハム)を大切に守ってきました。この海域の海面は、「アビ渡来群游海面」として1931年(昭和6年)に国の天然記念物に指定されています。

「平家鳥」「イカリドリ」とも呼ばれる理由

アビ類にはさまざまな呼び名があります。「平家倒し」「平家鳥」という呼び名は、「コーイ、コーイ」と鳴く声が潜伏する平家のところへ源氏を呼び寄せるように聞こえることからその名がついたと言われています。広島県の豊島では、怒ったような激しい水面に好んで集まることから「イカリドリ」とも呼ばれています。「アビ漁」もそうですが、かつては生活の近いところにいて、人間と共生していたことが、呼び名からもよくわかります。

レッドデータブックとは

絶滅のおそれのある野生生物の生息状況などがまとめられたものです。環境省や各自治体、学術団体が発行しています。

広島県では「レッドデータブックひろしま2011」が、2012年に発行され、絶滅のおそれのある1,000種の動植物が紹介されています。

県民いきもの調査

広島県では「外来生物」や「絶滅危惧種」などのいきもの調査を行っています。

県ホームページに情報をお寄せください。


◎監修・写真提供:日比野政彦さん
◎参考文献:レッドデータブックひろしま2011

ケーブルテレビ番組

広島県人にとって馴染みの鳥 優雅に波間を漂う シロエリオオハム(アビ)

  • ●ふれあいチャンネル
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