中国新聞
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◎DATA


コウチュウ目 ゲンゴロウ科
【環境省】絶滅危惧Ⅱ類 【広島県】絶滅危惧Ⅰ類
体長34~42mm。日本産ゲンゴロウ科129種のなかの最大種。北海道・本州・四国・九州に分布し、内陸の山地から島嶼部まで広域に生息する。飛翔により長距離移動が可能で、灯火に集まる。繁殖地を失い、広島では近年激減している。

身近で誰もが知る存在だった源五郎

人目を引く大柄な容姿。かつて、水田やため池など、身近な水辺に見られた人気者のゲンゴロウ(源五郎)。どこかユーモラスな響きをたたえるこの名前を知らない人はいないでしょう。しかし、普通種だったのは1950年代までのこと。1960年代以降、道路の敷設や土地造成、圃場整備の拡充などにより多くの生息地が失われました。また、農薬の影響により水田から姿を消しました。さらに、外来生物の影響も深刻で、広島県では減少の一途をたどっています。

卵→幼虫→蛹→成虫 ゲンゴロウの生活史

4・5月、越冬から目覚めた成虫は、弱った小魚などを食べ、繁殖活動にはげみます。交尾をした雌は、掘割りや休耕田など、水田雑草が茂るやや浅い水域に移動します。そして、クワイやヘラオモダカなどの植物の茎の組織中に産卵します。孵化した幼虫はヤゴやオタマジャクシなどを捕食し、2回の脱皮を経て土中に潜り、蛹になります。新成虫は8~10月に出現し、植物遺体が多く堆積するため池などに移動して越冬します。
ゲンゴロウがくらすには、繁殖に必要な浅い水域、越冬に必要な植物遺体が多いため池、これら異なる水辺環境が必要なのです。

開発、農薬、圃場整備…様々な減少要因

戦後復興期や高度成長期における様々な開発により、1970年代にかけて生息地が急速に失われました。また、1950~1960年代に、毒性の強い農薬が濫用され、水田とその周辺では個体数が激減。1980年代になると圃場整備が進みました。掘割りはコンクリート張りの水路となり、産卵のための水田雑草がなくなりました。繁殖環境が失われたのです。最近の問題として、ネオニコチノイドやフィプロニルを主成分とする農薬の影響も見過ごせません。こうして、広島県ではまぼろし化が進んでいるのです。写真は、ゲンゴロウの産卵植物であるヘラオモダカ。

新成虫発見。保護活動の取り組み

「ゲンゴロウを復活させたい」こんな思いを実践しているのが広島市森林公園こんちゅう館友の会のメンバー。北広島町の山間にある休耕田で、ゲンゴロウが繁殖する環境の整備に取り組んでいます。活動を始めたのは2015年の5月。産卵植物としてクワイを植栽しました。すると、7月に幼虫、8月には新成虫が発見されました。今年の課題は、昨年に続く繁殖。クワイの生育は不調でしたが、ヘラオモダカがメインの産卵植物として利用された結果、5・7・8月に多くの幼虫が、10月には成虫が発見されました。「新成虫が無事に越冬し、来春、産卵のために戻ってきますように!」友の会メンバーの活動は続きます。

レッドデータブックとは

絶滅のおそれのある野生生物の生息状況などがまとめられたものです。環境省や各自治体、学術団体が発行しています。

広島県では「レッドデータブックひろしま2011」が、2012年に発行され、絶滅のおそれのある1,000種の動植物が紹介されています。

県民いきもの調査

広島県では「外来生物」や「絶滅危惧種」などのいきもの調査を行っています。

県ホームページに情報をお寄せください。


◎監修・写真提供:坂本充さん(広島市森林公園こんちゅう館)
◎参考文献:レッドデータブックひろしま2011

休耕田を移動するゲンゴロウ

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日本の田園風景を象徴 水辺の人気者ゲンゴロウ

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