中国新聞
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◎DATA


チョウ目シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
【環境省】準絶滅危惧 【広島県】絶滅危惧Ⅱ類
羽を広げた横幅が3cm程度の小型のチョウ。北海道・本州の草原や湿原に生息し、6月ごろ羽化する。海外ではヨーロッパから極東までユーラシア大陸に広く分布する。

草原に舞う「サファイア」

初夏の草原で、薄青色の小さなチョウを見かけたら、それはヒメシジミかもしれません。オスの羽の表は、淡い青色の光沢を放ちます。
多数のオスが草原や湿原を飛び交う光景は、まるで「生きたサファイアの共演」。
一方でメスの羽の表は、濃褐色の地に紅色の小紋の縁取りがあり、オスとは趣きが異なります。

何でも食べる異端児

チョウには、わずか数種類の限られた植物しか食べられない種がいます。たとえばギフチョウの幼虫は、カンアオイの仲間しか食べません。こうした習性を「狭食性」といいます。それに対して、多くの種類の植物を食べる習性を「広食性」と呼びます。広食性を代表するのがヒメシジミ。「原色日本蝶類生態図鑑」(保育社)によると、ヒメシジミの幼虫はマアザミやオオヨモギなど、37種もの植物を食べます!

写真はヨモギを食べるヒメシジミの幼虫。
矢印は幼虫が食べた痕。

苛烈な草原減少を反映

「ふるさとレッドリスト」第1シリーズ第1回で紹介したチョウ、ヒョウモンモドキの幼虫は、キセルアザミとタムラソウしか食べません。
この植物が減少しているために、ヒョウモンモドキも激減し、今では広島県の世羅台地が日本で唯一の生息地になってしまいました。「狭食性による悲劇」といえます。
それでは「広食性」の代表であるヒメシジミが減少する原因は?
 「草原や湿原が急速に消失したため」。広島市森林公園昆虫館の坂本充さんはそう指摘します。
ヒメシジミの食草が生育する草原や湿原そのものが失われれば、たとえ広食性でも生き残れないのです。

山男が手弁当で保護活動

草原・湿原が失われる原因の一つが森林化。時が経つにつれて丈の高い木が生長し、森になってしまいます。森林化を防ぐ一策が草刈り。ヒメシジミが生息する北広島町の霧ケ谷湿原では、毎年春、日本山岳会広島支部のメンバー数十人がボランティアで草刈りしています。
「登山するだけでなく、環境保護に貢献したいという思いがメンバーの間で強まっている」と、同支部自然環境委員会副委員長の斎陽さん。生き物の保護には手間暇がかかりますが、報酬は支払われません。自然を愛する山男・山女の献身が、ヒメシジミを救っています。
写真は霧ケ谷湿原で草刈りに励む日本山岳会広島支部メンバー。

レッドデータブックとは

絶滅のおそれのある野生生物の生息状況などがまとめられたものです。環境省や各自治体、学術団体が発行しています。

広島県では「レッドデータブックひろしま2011」が、2012年に発行され、絶滅のおそれのある1,000種の動植物が紹介されています。

県民いきもの調査

広島県では「外来生物」や「絶滅危惧種」などのいきもの調査を行っています。

県ホームページに情報をお寄せください。


◎監修・写真提供:坂本充さん(広島市森林公園昆虫館)
◎参考文献:レッドデータブックひろしま2011
◎協力:上手新一さん

交尾するヒメシジミの様子

ケーブルテレビ番組

チョウが舞う草原 博物館が守る

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  • ●尾道ケーブルテレビ

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