中国新聞

広島にだけ生き残った命<br /> ヒョウモンモドキ

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◎DATA


ヒョウモンモドキ:チョウ目 タテハチョウ科
【環境省】絶滅危惧ⅠA類・国内希少野生動植物種 【広島県】絶滅危惧Ⅰ類
雌はキセルアザミの葉裏に、1回の産卵で約100~200卵を産む。7月に孵化した幼虫は、約1カ月で休眠状態となり、そのまま越冬する。4月に入ると活動を再開し、5月中旬ころに蛹になる。幼虫が長い期間を集団で過ごすため、環境が悪化した場合に大きなダメージとなりやすい。生息環境の整備においては、キセルアザミが豊富な湿原の維持だけでなく、吸蜜源であるノアザミの確保も重要である。

現在は広島の三原市と世羅台地だけ生息ヒョウモンモドキ

日本で世羅台地だけ

かつては関東・中部・東海地方と中国地方の広い範囲に生息していました。しかし、1950~1990年代にほとんどの地域で絶滅しました。広島県では沿岸部から内陸部にかけて多くの生息地がありましたが、現在では世羅台地の湿原となった休耕田にしか生き残っていません。

大好物ノアザミの蜜

成虫の好物はノアザミの蜜

ヒョウモンモドキが安定して繁殖するためには、幼虫の食草であるキセルアザミがはえる湿原の維持が欠かせません。同時に重要なのが、成虫の食物の確保です。成虫はノアザミやヒメジョオン、シロツメクサなどの花を訪れて蜜を吸います。こうした植物は湿原のまわりにある畔や農道わきなどの草原環境にはえます。ヒョウモンモドキの存続には、湿原と草原という二つの環境が必要なのです。

絶滅のピンチ! その原因は?

ヒョウモンモドキは天然の湧水湿原とともに、人が水田の周辺につくり出した湿原環境に依存してきました。しかし、ここ数十年の間に、開発や圃場整備(農地の整備)により、その生息地が急速に失われてしまいました。また、最後の砦となった湿原化した休耕田の多くは、高齢化や人手不足のせいで十分に管理されなくなり、ススキが生える草地へと姿をかえてしまいました。さらに、過度の採集が個体数の減少に追い打ちをかけました。

これからもいっしょに生きていくために

2001年に「ヒョウモンモドキ保護の会」が設立され、保護活動の実践が始まりました。しかし、生息環境の改善や安定した発生の実現は困難を極め、2011年3月、「国内希少野生動植物種」に指定されました。そして、2012年3月、広島県、三原市、世羅町、昆虫専門家、地域住民の代表などからなる「ヒョウモンモドキ保全地域協議会」が発足しました。同協議会は、生息環境の「維持・改善・創出」を基本方針として、地域住民やいくつもの保護団体とともに保護活動を計画的かつ組織的に推進しています。

守ろう、地域の宝

環境の持続的な整備には、地域の理解と協力が不可欠です。ヒョウモンモドキがこの地に生き残ったのも、そこに豊かな里山環境があり、地域の人たちが今まで大切に守ってきたからこそといえます。優れた里山環境を未来へつなげていくために、地域の中学生による環境整備ボランティアや小学生によるノアザミの植栽、自然観察会などが行われ、今まで以上に「地域の宝」への理解が深まりつつあります。


監修・写真提供:坂本 充(広島市昆虫館)
参考文献:レッドデータブックひろしま2011

♪ヒョウモンモドキの歌

ノアザミの蜜が大好物で

里山ヒラヒラ飛んでいく

ヒョウの模様が羽にあるから

ヒョウモンモドキ

日本で一番絶滅に近い

美しいチョウを知ってるかい

その名は その名は その名は その名は

ヒョウモンモドキ

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第1回復活誓う ヒョウモンモドキ最後の砦

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