中国新聞
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◎DATA


サケ目 サケ科
【環境省】絶滅危惧Ⅱ類 【広島県】絶滅危惧Ⅰ類 【庄原市】天然記念物(熊野川とその支流)
体長15~20cmだが、大きいものでは30cmを超えるものも。夏季平均水温18℃である川の最上流部に生息する。臆病で警戒心が強く、浅瀬や滝壺などでじっとしていることが多い。現在、ヤマメやアマゴの放流により他の種との交雑が進み、種としての純粋性が失われることが危惧されている。広島県では熊野川と大羽川で、庄原市では熊野川の支流で天然記念物に指定されています。

源流部に生きるイワナの仲間

ゴギは中国山地の河川の源流部にだけ棲むイワナの仲間です。瀬戸内海側では岡山県の吉井川から山口県の錦川まで、日本海側では島根県の斐伊川から高津川までに分布しており、世界のイワナ属に属する魚の中で最も南に位置する地方に分布しています。サケ科の魚ですが、海に出ることはなく一生を淡水で過ごします。見た目はイワナと非常に似ていますが、背中の白斑が頭頂部にもあることが特徴です。

ゴギという名前の由来

「ゴギ」は「コギ」と呼ばれる地方もありますが、その名前の由来はいくつかあります。なかでも、朝鮮半島から渡ってきた人が淡水魚のことを「ムルコギ」と呼んでいたことからその名がついたという説が有力です。江戸時代後期にまとめられた地誌「芸藩通志」には、「呉岐(ゴギ)」という名前が記されていますが、この漢字がどのような意味を持っていたのかはわかっていません。地方での呼び名がそのまま標準和名になった珍しい例と言えます。

森が減るとゴギも減る?

ゴギは、水棲昆虫や木から落下する昆虫をえさにしていますが、渓流への表土の流入や林道整備などによる広葉樹の伐採のため、そのえさが減少し個体数が減少しています。他にも、放流されたヤマメやアマゴと産卵場所が競合したことも、個体数の減少を引き起こしています。川周辺の生態系を守ることが、ゴギを守ることにつながります。また、釣り人による乱獲もゴギが減ってしまった一因と言われています。

産卵、そして舞

11月初旬、秋が深まった頃にゴギの産卵活動が始まります。雌は、流れの緩やかなよどみの落ち葉や砂利を尾びれで払い、産卵床をつくります。繁殖期のみ現れる朱色の婚姻色のお腹が黒くなってきたら、産卵が近い証拠。雄が雌に体をすり寄せ産卵を促すと、雌は大きく口を開き全身を震わせながら乳白色の卵を数十個、放卵します。雄は、すかさず口を大きく開けながら放精を行います。産卵が終わると雌は、体を左右に揺らす「舞」のような行動をとるのも特徴的です。その後、卵は流されないように砂利がかけられます。

守りたい遺伝子の多様性

近頃、生物多様性を守ることの重要性が叫ばれていますが、生態系や種の多様性とともに、遺伝子の多様性を守ることも重要だと考えられるようになってきました。同じ仲間であるイワナや、他の川で獲れたゴギを別の川に放流することは遺伝子の混雑につながり、ゴギの純粋性が失われることにつながります。

レッドデータブックとは

絶滅のおそれのある野生生物の生息状況などがまとめられたものです。環境省や各自治体、学術団体が発行しています。

広島県では「レッドデータブックひろしま2011」が、2012年に発行され、絶滅のおそれのある1,000種の動植物が紹介されています。


♪ゴギの歌

幻の魚 ゴギ
イワナの仲間
中国山地の源流近くにだけ
ひっそり生きている
広島県の天然記念物

ケーブルテレビ番組

第7回遺伝子に眠る ゴギの歴史

  • ●ふれあいチャンネル
  • ●ひろしまケーブルテレビ
  • ●尾道ケーブルテレビ

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