中国新聞
rl_header_img_alt

※「ページの処理中にエラーが発生しました。カラースペースが無効です。」と表示され、PDFファイルが閲覧できない場合は、「紙面ダウンロード」バナーの上で右クリックし、「対象をファイルに保存」でPDFを保存してからご覧ください。

◎DATA


タカ目タカ科サシバ属
【環境省】絶滅危惧Ⅱ類 【広島県】絶滅危惧Ⅱ類
全長約50cm、翼を開くと100~115㎝で、カラス程の大きさの中型の猛禽(もうきん)類。春に日本に飛来して繁殖し、秋に東南アジアに戻って越冬する渡り鳥(夏鳥)。日本では人の手が加わった二次林や水田がある里山を好み、主に本州以南に生息する。

芸術家も愛する空のハンター

古来、タカ科の鳥は強さの象徴と見なされてきました。たくさんの芸術家がタカ科の鳥をモチーフに選び、力強い姿を描いてきました。
サシバもまたしかり。生息地の里山では、ヘビやカエル、ときには小型のほ乳類を捕まえて餌としています。はるか遠くを見通す千里眼に、するどいかぎ爪、高い飛行能力を持つサシバは「里山の王者」と言えます。

「渡り」ファンは全国に

秋は「タカの渡り」の季節。9月中旬からサシバが東南アジアへ渡るのに始まり、各種のタカが日本列島を縦断します。その「渡り」はバードウオッチャーにとって一大イベント。
全国各地で愛好グループが組織され、年ごとの飛行数の変化など保護に向けた情報交換をしています。2005年には福山市で全国集会が開かれ、各地の研究成果や保護の取り組みについて意見を交わしました。
写真は集団で瀬戸内海を渡るサシバ。

省エネ飛行で1万キロ

サシバの渡りは約1カ月続き、1万km近い長旅になることから、体力を温存できる飛行術が不可欠。そこでサシバは、地表が太陽光線によって温められると発生する上昇気流を利用します。
上昇気流の中で翼を広げ、旋回しながら高度を稼ぎ、ある程度の高さに達すると、目指す方向へ羽ばたかずして、グライダーのように飛んでいきます。
集団で筒状に旋回する姿は「タカ柱」と呼ばれ、渡り観察のハイライトです。写真は巣立ち直前の7月上旬、試練の渡りに備えて羽ばたきの練習をするヒナ。

宮古島からの警告

日本と東南アジアを行き来するサシバの生息数は減少傾向にあります。渡りの主要な中継地である沖縄県宮古島への年間飛来数は、1980年代には5万羽程度でしたが、2000年以降は1万羽を割ることも。
広島タカの渡り研究会の河原忠司前会長も「以前は毎日のように頭上を越えていたのに、今では全く見ない日もある」と訴えます。

復活のカギは米作り

「王者」であるはずのサシバが、なぜ絶滅を懸念されるほど減少しているのでしょうか?
その原因は耕作放棄地の増加です。サシバの餌となるカエルやヘビは、水田を中心とした里山の住民。サシバにとって、稲作農家の廃業は餌場の消滅を意味します。
とりわけ不都合なのは、サシバが谷あいの水田を好むこと。平地の水田と比べ、山に面した谷あいは生物が豊富で、サシバにとって最適な餌場になります。
しかし農家からすると、平地の水田は広くて作業しやすく、逆に谷あいは狭くて作業効率が最も悪い場所。農家が高齢化して真っ先に放棄されたのが、谷あいの水田でした。
米作りの浮き沈みに最も敏感に左右されるのがサシバなのです。

天敵ハシブトガラス

「里山の王者」が唯一、苦手としている鳥がハシブトガラスです。生息域も重なることから、小競り合いもしばしば。野鳥ファンの間ではカラスのタカ嫌いは有名で、サシバを集団で追い回すハシブトガラスの姿がよく目撃されています。
サシバが繁殖に失敗する原因の約40パーセントがカラスによる卵の捕食というデータもあります。
昨今、社会問題になっているカラスの増加はサシバの減少と無関係ではありません。

レッドデータブックとは

絶滅のおそれのある野生生物の生息状況などがまとめられたものです。環境省や各自治体、学術団体が発行しています。

広島県では「レッドデータブックひろしま2011」が、2012年に発行され、絶滅のおそれのある1,000種の動植物が紹介されています。

県民いきもの調査

広島県では「外来生物」や「絶滅危惧種」などのいきもの調査を行っています。

県ホームページに情報をお寄せください。


◎監修・写真提供:渡辺健三さん ◎協力:飯田知彦さん 庄原市立比和自然科学博物館
◎参考文献:レッドデータブックひろしま2011

サシバの生態

ケーブルテレビ番組

サシバが伝える 里山の危機

  • ●ふれあいチャンネル
  • ●ひろしまケーブルテレビ
  • ●尾道ケーブルテレビ

放送スケジュール

協賛企業・団体

  • イオンリテール
  • エヴリィ
  • オーナーズスタイル
  • キャンディープロモーション
  • サカタインクス
  • そごう
  • 西広島開発
  • 広島銀行
  • 薬剤師会
  • 広島修道大学
  • 広テレ
  • 広島トヨペット
  • 福屋
  • 福山大学
  • 福山平成大学
  • 三次市
  • 安田女子大学

◎後援 

  • 広島県
  • 生物多様性総合情報サイト

◎企画・制作:中国新聞社広告局

本サイトに関するお問い合わせは【中国新聞広告局】電話番号082-236-2211 9時30分から17時30分まで(土日祝除く)