中国新聞
rl_header_img_alt

※「ページの処理中にエラーが発生しました。カラースペースが無効です。」と表示され、PDFファイルが閲覧できない場合は、「紙面ダウンロード」バナーの上で右クリックし、「対象をファイルに保存」でPDFを保存してからご覧ください。

◎DATA


サケ目 サケ科
【環境省】準絶滅危惧 【広島県】要注意種
降海・降湖する個体をサツキマス、河川に残留する個体がアマゴと呼ばれ、サツキマスはその数を減らし、絶滅が危惧されています。本来いないはずのヤマメと交雑し遺伝的にも攪乱(かくらん)されています。

サツキマスとアマゴはどんな関係?

サツキマスとアマゴの違いを知っていますか?40年ほど前までは両者は別の魚だと考えられていましたが、実は同じ種類の魚です。成長していく過程で、そのまま川に残る個体〈河川残留型〉をアマゴと呼び、海に下り〈降海(こうかい)型〉、サツキの花が咲くころに生まれた川に還って来る個体をサツキマスと呼んでいます。湖に下る〈降湖(こうこ)型〉は9~10月に還って来ます。
分布域は東は神奈川県の酒匂(さかわ)川、西は大分県あたりまで。広島県では小瀬川や太田川に遡上(そじょう)していました。

※ヤマメはアマゴにとても良く似ていますが、アマゴの体表には赤い点があるので見分けることができます。

川に残る?海・湖に下る? 運命の分かれ道

サツキマスの産卵は10月上旬。2、3回に分けて500〜600個の卵を産みます。卵は12月ごろに孵化(ふか)し、稚魚は水生昆虫やユスリカの幼虫などを食べながらしばらく上流で過ごします。体長が5cmくらいに成長する5月ごろに、縄張りをつくり始めるので、エサを食べる量に差が出てきます。エサを十分に食べて育ったものは、アマゴとして川に残ります。一方あまりエサを食べられなかったものは11月ごろに海・湖に下る準備を始めます。体表の黒っぽい模様(パーマーク)がなくなり、銀化(ぎんけ)またはスモルト化と呼ばれます。海水にも適応できるように、からだを変化させていくのです。

大きく育って生まれた川に還ってきます

海へ下ったサツキマスは、たくさんエサを食べ、約半年で40〜50cmくらいに成長し、5月~6月ごろには、生まれた川へ母川(ぼせん)回帰します。繁殖期を迎えたメスは川底の砂礫(されき)を尾びれで掘り、産卵床をつくります。オスとペアを組み産卵・放精。産卵後は上流から砂をかぶせて卵を埋め、1週間ほど近くで見守った後、その寿命を終えます。

かつて広島県はサケ・マスの宝庫だった

昭和初期には、広島県のサケ・マスの捕獲量は全国第4位(江の川のサケ・マスを含む)。現在では絶滅が危惧されるほどにその数を減らしました。その理由は何でしょうか。まずは、戦後にダムや堰(せき)の建設が多く行われ、河川の連続性が分断され、魚が遡(さかのぼ)りにくい川になったことが挙げられます。また森林の伐採によって山の保水力が低化し、水温の上昇を招いたことや、落下昆虫などのエサが少なくなっていったことも要因です。

魚が遡りやすい川をつくる保全活動

太田川は国土交通省が推進する「魚がのぼりやすい川づくり推進モデル事業対象河川」に指定され、魚道の設置や改良などを通して魚の遡上環境の改善を積極的に行っています。
認定NPO法人西中国山地自然史研究会では、聖湖(北広島町)から遡上する降湖型サツキマスを対象に、川底を整備し産卵床をつくったり、農業堰で遡上を遮られた魚を上流部へ遡らせる取り組みを行うなど、一般参加者と一緒になって多くのサツキマスの繁殖を願う保全活動を継続しています。

レッドデータブックとは

絶滅のおそれのある野生生物の生息状況などがまとめられたものです。環境省や各自治体、学術団体が発行しています。

広島県では「レッドデータブックひろしま2011」が、2012年に発行され、絶滅のおそれのある1,000種の動植物が紹介されています。

県民いきもの調査

広島県では「外来生物」や「絶滅危惧種」などのいきもの調査を行っています。

県ホームページに情報をお寄せください。


産卵床をつくるサツキマス

ケーブルテレビ番組

育つ環境は淡水?海水?その生態は? 生命の神秘 サツキマス

  • ●ふれあいチャンネル
  • ●ひろしまケーブルテレビ
  • ●尾道ケーブルテレビ

放送スケジュール

協賛企業・団体

  • サカタインクス
  • そごう
  • 西広島開発
  • 広島ガス
  • 広島県環境保健協会
  • 薬剤師会
  • 広テレ
  • 広島トヨペット
  • ホームテレビ
  • 福屋
  • procare

◎後援 

  • 広島県
  • 生物多様性総合情報サイト

◎企画・制作:中国新聞社広告局

本サイトに関するお問い合わせは【中国新聞広告局】電話番号082-236-2211 9時30分から17時30分まで(土日祝除く)